新型コロナ肺炎(covid-19)の死亡率は兵士の死亡率より高い!

悲しみのジェットプレーンという反戦歌として有名な歌があります。作詞作曲はジョンデンバーですが大ヒットのきっかけはピーターポール&マリー(1967)でした。ビルボード第一位にもなりました。当時のアメリカはベトナム戦争の真っただ中でした。歌詞の一部を紹介しますと

”キスをして微笑んでくれ
僕を待っているって言ってくれ
僕を離さないないようにしっかり抱きしめてくれ
僕はもうすぐジェット機に乗って行ってしまう
いつ戻ってくるか分からない”

”さあ君のもとを去る時がとうとうやって来た
もう一度君にキスさせてくれ
君が目を閉じている間に僕は行く”

 

戦場に向かった874万人の一人の米国兵士が恋人と一晩を過ごした後、早朝にそっと部屋を出てゆく場面をうたっている。戦死するかもしれない。恋人の元には再び戻れないかもしれないという不安を当然抱く。

 

その後どうなったか。ベトナム戦争の戦死者はベトナム軍は膨大であったけれど、米軍の死者は5万8千人、死亡率は0.6%であった。

 

今日の疫病である新型コロナ肺炎(covid-19)の死亡率は、まだ完全に収束していないので正確な数字はないが、世界の多い国で約10%、少ない国で1%未満、おそらく平均は1-2%ではないかと予測されている。

 

つまり、コロナウイルスに感染したということは、ベトナム戦争に出征した米兵よりも死亡する確率が高いということになる。それだけはない。兵士と違って、別れるときに恋人とキスもできない。social distanceだ。

 

コロナウイルス感染者むけの曲があるべきだという結論になる。歌詞は悲惨だ。

”social distanceのためにキスはできないが、
僕を待っているって2m先から言ってくれ
ウイルスが移るから抱きしめることはやめてくれ
僕はもうすぐジェット機に乗って行ってしまう
いつ戻ってくるか分からない”

”さあ君のもとを去る時がとうとうやって来た
君にキスできないのが残念だ
君が目を閉じている間に僕は行く”

 

望月新一教授、おめでとうございます。

私は約20年前にMITに留学しましたが、そこで自信を失い、数学を一旦諦めました。その後、押しの強い神野桜子に出会い、彼女を愛する気持ちを勇気に変えることができて、もう一度数学をやろうと決意しました。その甲斐あって40歳になる前に楕円関数の論文をまとめることができ。これが評価されてフィールズ賞をいただきました。望月先生のお仕事はフィールズ賞では申し訳ないくらいの成果と思います。フィールズ賞を目指していた私が恥ずかしいと思いました。真理の解明を目指すべきですね。今では、桜子と子供二人に囲まれて幸せな生活を送ってきましたが、初心にかえって真理探究の道に入ることを決めました。妻は反対していますが。

 

#やまとなでしこ #数学

財務省はなぜ増税にこだわるのか。

消費税を上げれば景気は悪くなる。こんなことは人に言われなくても最高学府を優秀な成績で卒業した人が多い財務官僚は百も承知であろう。それにもかかわらずなぜ増税したのか。理由は簡単だ。財務省設置法に、次のように定められているからだ。

第三条 財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。

日本は法治国家であり、官僚は法律に基づき行政に携わる。景気浮揚を図ることがの任務ではなく、健全な財政の確保が任務だからだ。この先何が起ころうと、官僚であり続けるためには財政赤字を縮小することを固持することだろう。

 

#消費税#財務省

現行法制下ではlockdownはできません

コロナウイルスのこれ以上の蔓延を防ぐために外国と同じように早くロックダウンを行うべきだという声が多く、日本の首相は何やっているんだと思っている人も多いと思います。私も初めはそうでした。しかしよく考えてみると、ロックダウンの法的根拠は現時点ではないという結論に至りました。ロックダウンの定義もよくわかりませんが、強制的な外出禁止令(食料品の買い物、薬局、犬の散歩は除くとして)、たしかに新型コロナウイルス対策特別措置法をもとに緊急事態宣言はだせるが、この法律でも基本的には「要請」であって強制力を持った事項はわずかに、医療用のための民間不動産の収容(私権停止)と医薬品などの収容だけで、残りの事項は要請か指示であって命令でなないのですね。もちろん罰則はありません。したがって、現在(2020年3月29日)の不要不急の外出を控えるようにという要請と何ら変わりがないのです。

外国ではどうなっているのか。スペイン、イタリア、フランス、ドイツでは罰則を伴う法律が根拠になっているようです。

この一連の不手際は、首相をはじめとする行政府の能力の問題もありますが、国会議員からなる立法府の怠慢も大きな問題と思っています。税金で雇われていることがわかっていないと考えざるを得ません。

賢い20歳と愚かな20歳の話

20歳の愚君はタバコが吸えると大変喜びました。でも吸いすぎると健康に良くないと聞いていたので毎日1箱だけ吸うことにしました。それから45年たちました。65歳になった時、たばこ代の総計がいくらになるかを計算しました。1箱平均450円として45年分つまり16,425日分なので450x16,425=7,391,250円となることがわかりました。また最近は閉塞性肺疾患煩い、視力も黄斑変性症のために医療費が年間数万円の負担がでています。

一方で20歳の賢君はタバコが吸える年齢になったけれど、たばこは健康に良くないと聞いていたので毎日1箱吸ったことにして毎日450円ずつ貯金しようかと思いました。単に貯金箱に入れるだけなら面白くないと考えて、さらにこの資金を年率にして3.65%の投資物件につぎ込むことにしました。それから45年たちました。65歳になった時、元利合計は18,237,065円になっていました。たばこを吸わない生活でいたって健康で医療費はほとんどかかっていません。

この二人が65歳になった時のおよその資金は、愚君はマイナス740万円、さらに医療費負担です。賢君はプラス1,823万円です。二人の差は2,500万円以上になりました。

医学情報は誰の意見を信じればよいのか。

権威ある医学部教授でしょうか。学会の会長でしょうか。テレビに出演する医師や研究者でしょうか。50年ぐらい前まではそうであったかもしれません。でも今は違います。一人の専門家の意見は医学判断の根拠(エビデンス)としては最も弱いとされます。では何を信じればよいのでしょうか。答えは論文です。特に治療法の評価は比較対象試験(RCT, randomized controlled trial)という臨床試験を厳密に実施して、その結果を論文で発表するのです。同じテーマで複数の異なる著者による論文が発表されることも多く、そのばあいはまとめて評価するのです(メタ分析)。RCTやメタ分析の結果を伝える研究者、医師、教授の発言内容は信じてもよいかもしれません。しかし人間は間違いを犯す存在ですから完全に正しいと妄信することは危険です。50年前に正しいとされたことが実は間違えであった、あるいは間違いと思われていたことが実は正しいことが今では分かっている医学知識は実際にあるのです。

新型コロナウイルスは神経細胞にも侵入することがわかった

コロナに感染すると(正式な疾患名はcovid-19)発熱、咳、筋肉痛などが生じることは広く知られてることですが、最近匂いや味を感じなくなったという症状が出るといわれています。この症状を裏付ける研究があったので紹介します。このウイルス(SARS-CoV-2)は細胞に侵入するときにヒトの細胞が持っている特殊なたんぱく質(レセプター)を利用することがわかっており、これまでACE2が主なレセプターであることがわかっていましたが、新たにADAM17というレセプターもこのウイルスが利用することが判明したということです。ADAM17は神経細胞が持っているため、神経症状が出るということになります。匂いは嗅神経、味は顔面神経や舌咽神経が関係しているため、ウイルスによって機能が障害されると推定できます。とくに嗅神経は鼻腔の奥のほうに粘膜上皮に囲まれていわばむき出し状態になっているため、吸気中にウイルスが含まれている場合は直接神経内に侵入する可能性が考えられます。これまで脳炎を起こした症例が報告されていますが、今後も増加するかもしれません。

(補足)ADAM17はグルタミン酸作動性神経に、ACE2はGABA作動性神経に発現しているということです。

 

 <参考文献>

PMID 31564162

PMID 31006330

 

< 参考文献へのアクセスの方法>

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